【PRメンター相談会】「取材に行きたくなる企業」になるには?
前回の記事に続き、PRメンター相談会で出た質問内容と、どんな業種にも応用できそうなナレッジを、編集部がまとめてみました!
専門学校生向け就活支援サービス「キャリアマップ」をどう社会に届ける?
専門学校生の就活支援サービス「キャリアマップ」を手掛ける「(株)グッドニュース」の板倉取締役との面談では「日本の大学生の中途退学率は2.5%だが、専門学校生になると13.7%にも上り、早期離職率も39.5%と非常に高い。グッドニュースはそこを社会課題と考え、『キャリアマップ』で解決していきたい。とはいえ一般の人から見ると事業が分かりにくいため、どうすれば分かりやすく伝えられるのか」という疑問が寄せられました。
REACH REACH事務局からは「難しいことをわかりやすく伝えるのがテレビの役割なので、例えば、MBSアナウンサーが代表に事業概要を伺い、専門学校の就職支援担当者や、キャリアマップ導入企業の声も交えながらVTRを制作してみては?」という意見や、
別の切り口として「中長期的な施策として、メディア側から取材に行きたくなるよう仕向けていく方法もある。『専門学校の就活動向といえば、グッドニュース』というレピュテーションを作ると良いのでは」というアドバイスも出ました。
媒体が取材に行きたくなる企業になるには?
「OOのことならXXに聞けばいい」のレピュテーションを築くことということでした。例えば、グッドニュースの例でいえば、専門学校と深く関わっているグッドニュースだから知っているような情報を、普段の調査リリースとともに発信することで「この会社は、専門学校について詳しいので、面白い情報も一緒に聞けそう」といった記憶が、報道記者たちに残ります。
発信を続けることで「専門学校の就活のことならグッドニュース」という印象を持ってもらえれば、毎年就活シーズンには自動的に取材依頼がきたり、世の中が専門学校に注目した際に連絡がくる、といった状況も作れる。カテゴリがニッチで一般人が知らない世界であればあるほど、そういった状況が作りやすいとのことです。
【編集部のメモポイント】
取材を「取りにいく」のではなく、「待つ」中長期施策として「OOならXXに聞けばいい」の状態を作る
真面目なリリースや、オウンドメディアなどで発信する際「一般人は知らない、業界の人しか知らないちょっと変わった情報」などを織り交ぜる。
発信した情報自体では取材を受けずとも「OOの市場のことに詳しい企業や団体」と記者に刷り込むことができれば、向こうから取材に来るポジションを中長期で築くことができる。