運営メンバー全員が子育て中のママ REACH REACH ワークショップで知ったメンバーの思いとは?
株式会社ママントレ は2016年7月に設立し、『ママの働き方はもっと色々あっていい』をコンセプトに、女性の働きたいという気持ちを包括的にサポートしています。メイン事業として、就業意欲の高い主婦と企業をマッチングするサービス「エリアマイスター」を展開しています。 今後、事業を拡大するにあたり、運営メンバー全員が自社のサービスの強みや理念を同じ言葉で話せるのかという懸念があり、共通の視点を持つためにREACH REACH主催のワークショップを実施することになりました。 今回は、代表取締役の須澤 美佳(すざわ みか)さん、今回のワークショップに参加した運営メンバーの藤本 亜希子(ふじもと あきこ)さん、森 幸子(もり ゆきこ)さんにお話をお伺いしました。
『ママの働き方はもっと色々あっていい。』 自身の経験から生まれた「エリアマイスター」とは
——まずは、自社の事業内容についてお聞かせください。
須澤さん:当社は2016年7月に設立し、『ママの働き方はもっと色々あっていい。』というコンセプトのもと、就業意欲の高い主婦と企業をマッチングするサービス「エリアマイスター」を展開しています。また、働き方に悩む女性向けのキャリア相談会やスキルアップ勉強会、SNSやYouTubeを活用した情報発信を行うなど、女性の働きたいという気持ちを包括的にサポートしています。 当社は運営メンバー全員が子どもを持つ主婦であることから、自らの体験を生かして事業を進めてきました。
――就業意欲の高い主婦と企業をマッチングするサービス「エリアマイスター」とは?詳しくお聞かせください。
須澤さん:「エリアマイスター」の特長は、1対1のマッチングだけでなく、企業が抱える課題に対して各専門スタッフがチームを組んで対応することです。例えば、企業が「ホームページを更新したいが、具体的にどうしたらいいかわからない」という課題がある場合、当社はコンサルティングだけでなく実務も同時に行い、企業ごとに最適なカスタマイズを提供します。 また、チーム制を採用することで、運営メンバーの子どもが体調を崩し仕事を休まないといけない場合でもメンバー同士助け合いながら業務を行っているので、「育児と仕事の両立」を実現する働き方を提供しています。
――働く女性も、仕事を依頼する企業もwin-winのサービスなんですね。そもそも事業を始めようと思ったきっかけは何ですか。
須澤さん:事業を始めたきっかけは、私自身の経験にあります。 大学卒業後、東京でシステムエンジニアとして働いていましたが、結婚を機に関西へ引っ越すこととなり、仕事も転勤という形を取りました。関西に来ると1.5倍ほどの激務で、妊娠期には体調を崩してしまい、やむなく退職しました。 出産後再び働こうと思いましたが、子どもを預ける場所がなければ働き先が見つからないし、逆も然りでした。自分に合う仕事が見つからないジレンマの中、フリーランスという働き方を見つけたのが私の人生の転機でした。
ちょうどその頃、芦屋で開催されていた「女性創業塾」というセミナーに参加し、自分でも仕事を創出できることを知りました。これまで女性であることがマイナスであるとばかり考えていましたが、女性や主婦であることをアドバンテージに事業をされている方々を見て、私も起業したいと思いました。自身の持つスキルや経験を生かして何かできることはないかと考え、働く女性をサポートする事業を始めました。事業を進める中で、自分には事務や財務関連のスキルが不足していると感じたときに、近くに得意な方がいて。「自分の不得意をカバーしてくれる人を求めている人はたくさんいるはずだし、そこから仕事が生まれるのでは?」と可能性を感じ、マッチングサービス事業を始めました。
REACH REACH個別相談会からはじまったワークショップ
――続いて、REACH REACHとのつながりについてお伺いします。まずは入会したきっかけを教えてください。
須澤さん:2017年に博報堂から座談会のリクルーティングをご依頼いただいたことがあり、その際にご一緒した方から「博報堂とMBSが新しい取り組みを始める」とお聞きしました。私自身、広報に関する知識が不足していることを自覚しており、今後の事業拡大には広報力を高める必要があると考えていたので、REACH REACHへの入会を決めました。 現在では、セミナーや個別相談会、他会員との交流会など、さまざまなコンテンツに参加しています。
――先日、REACH REACH主催のワークショップを実施されましたが、どのような経緯で実施されたのでしょうか。
須澤さん:REACH REACHの個別相談会で事務局の方に相談したことがきっかけでした。今後、事業を拡大するにあたり、運営メンバー全員が自社のサービスの強みや理念を同じ言葉で話せるのかという懸念があり、共通の視点を持つためにワークショップを実施することになりました。
――ワークショップでは、どのような議論が行われたのでしょうか。
須澤さん:運営メンバー全員が「エリアマイスター」について共通の理解を持つために、ブランドストラクチャーという企業のブランド価値を規定するものを構築し、意見を出し合いました。ブランドストラクチャーでは、以下3つのステータスに分類しました。 ① 事業特長・企業文化 ② 情緒価値・機能価値 ③ Core Value それぞれのステータスに対して、運営メンバーがどのように感じているかを付箋に書き起こし、意見を共有しました。そして、それぞれの意見を基に今後挑戦したいことについて話し合いました。
――ワークショップをしてみての感想をお聞かせください。
須澤さん:これまでメンバー同士で意見を出し合い、共有する機会がなかなかなかったので、このワークショップを通じて、「こんな風に考えていたんだ」「事業に対してこう関わりたいんだ」というメンバーの思いを知ることができました。また、メンバーそれぞれが「今後自分が何をすべきか」を考えるきっかけになったので、ワークショップを実施することができて良かったです。
藤本さん:メンバー間で意見を共有することで、今後自分たちが取り組むべきことが明確になりました。同時に、本当はもっと動きたいけど、時間やタスクの影響で実現できないというメンバーの葛藤や課題を知ることができました。
森さん:自分の考えを書き出し、言語化することで、今後のママントレの立ち位置を考えるきっかけになりました。また、他のメンバーの考え方を知ることで、新しい発見や学びがありました。
――ワークショップを通じて、メンバーの考えをより深く理解することができたんですね!ブランディングやマーケティング分野の専門家の視点が取り入れられたことで、得られたメリットはありましたか?
須澤さん:私たち運営メンバーは全員が子育て中のママであり、年齢もほぼ同じなので、考え方も似通っているところがあります。一方で、博報堂メンバーはさまざまな世代の方やバックグラウンドを持った方がいたので、普段聞くことができない意見を聞き、アドバイスを受けることができて、私たちでは気付けない視点を得ることができました。
藤本さん:私たちの一つひとつの発言に耳を傾け、それを引き出してくれるヒアリング力がさすがだなと感じました。他社の事例を交えた説明もあり、より広い知見を得ることができました。
森さん:広告代理店らしいウイットに富んだ会話や参考になる事例を交えて説明していただいたので、私たちに新たな視点やアイデアを与えていただき、貴重な経験を積むことができました。また、ワークショップ後の懇親会でも、皆さんとより深く交流をはかることで、強い絆が生まれたように思います。
――ワークショップを終えて、今後の事業展望についてお聞かせください。
須澤さん:今後は「エリアマイスター」を必要とする人にサービスを届けられるよう、認知度を高めるとともに、サービスの質も高めていきたいと考えています。 近年、在宅勤務や男性の育児参加など、働き方が大きく変化しています。このような変化により、女性だけでなく全ての人々にとって、働き方の多様化がますます重要となっています。 「エリアマイスターをもっと早く知りたかった」という声をお聞きすることも増えてきました。だからこそ、まずは必要としてくれている人に私たちのサービスを届け、必要とされたその先に事業成長がある。それが私たちの目標です。
――その目標を実現させるために、今後REACH REACHをどう活用していきたいですか。
須澤さん:サービスの認知拡大のため、PR力の強化をサポートしていただきたいです。 REACH REACHには、個別相談会や広報セミナーなどPR力を強化するためのコンテンツがたくさんあります。また、定期的に開催される会員同士の交流会に参加することで、さまざまな会員とのコミュニケーションを通じて視野を広げることができ、同時に当社を知ってもらうきっかけとなります。 個別相談会でREACH REACHの事務局の方に相談したことが、今回のワークショップの開催につながったので、相談すればそれぞれに応じた提案をしてくれます。今後もたくさん頼って、さまざまなコンテンツに参加していきたいと思っています。社内だけでは気付けない部分もあるので、事業拡大を目指すスタートアップ企業こそ参加すべきだと思います!
――ありがとうございます。REACH REACHでは、マーケティング、ブランディング、PR戦略の観点から、「自らの発信力を高める場」を提供し、サポートいたします。今後もさまざまな取り組みを計画し、皆様に満足していただけるよう努めますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。引き続きREACH REACHをよろしくお願いいたします。