REACH REACH×生態会 合同セミナー&懇親会
2023年12月8日(金)、MBSのちゃぷらステージで「REACH REACH×生態会 合同セミナー&懇親会」を開催しました。当日は全ての席が埋まるほど、多くの会員社の皆さまにお集まりいただき、セミナーから懇親会まで充実した内容となりました。当日の様子についてレポートします。
まずは、REACH REACH事務局の博報堂DYメディアパートナーズ・竹内氏が参加者の皆さまへのご挨拶と、活動報告を行いました。
その後、NPO法人生態会の事務局長・西山裕子氏が「200社を取材して見えた、広報のうまい会社」をテーマにキーノートスピーチをしました。 生態会 は、関西のスタートアップ企業を支援する団体です。西山氏いわく、関西には素晴らしいマーケットや大学が存在するにもかかわらず、東京に一極集中してしまう傾向があるとのこと。西山氏は関西のスタートアップ企業をより盛り上げるべく、情熱を持って活動されています。 西山氏はこれまでスタートアップ企業を取材してきた経験を踏まえ、広報が上手な企業の共通点について語りました。ビジネスを拡大するためには、まず認知度を向上させることが重要とのことです。そのためには、オンライン・オフラインの両方で地道な広報活動を行い、同時に「独自性」「社会性」「時事性」を意識して、自社の魅力を伝えることが必要だと述べました。
続いて、博報堂PR局 PR‐X部 クリエーティブディレクターの北川佳孝氏が「アイデアと知恵でここまで出来る!ファクトブックの活用方法」についてお話ししました。 「ファクトブック」とは、企業情報をまとめた報道向け基礎資料のことです。ファクトブックは、すでに公開されている事実を集めたものであるため、それ自体にニュース性はないですが、「ファクトを集めるとエピソードになり、エピソードを並べるとストーリーになる」と北川氏は話します。つまり、メディアが興味を持ち、報じたいと考えるニュースになるようなファクトを選定することで、企業の情報が取り上げられやすくなり、広報活動はより効果的に展開されると伝えました。
続いて毎日放送 報道情報局報道情報センター担当部長 経済担当キャップの中村真千子氏から、「テレビ局経済記者から見た、紹介したいスタートアップとは」をテーマにしたトークセッションが行われました。 会場からは、「普段どのように取材先を探しているのか?」「プレスリリースを見て、取材を決めたことはあるのかか?」という質問が寄せられました。 中村氏は「取材したくなる企業の特徴として、自らの言葉で語り、思いを伝えようとする姿勢が魅力的に映ります。また、テレビを通じてメッセージを発信する際も、その情熱や思いは視聴者側にも伝わります」と話しました。
1分間ピッチ
事前審査を通過した4社が、自社のPRを1分間で行うピッチセッションが開催されました。登壇者の1分ピッチに対し、西山氏、北川氏、中村氏がフィードバックを行いました。 登壇者の中には、緊張から言葉に詰まる方や制限時間を超えてしまう方もいらっしゃいましたが、1分という時間の中で自社の魅力を最大限に伝えようと緊張しながらも奮闘していました。
① 関西ユアイノベーションパートナー バイオ・再生プラスチック製品開発促進Webプラットフォームの企画、開発、配信、管理、運営などを行う。最近では、サクラの花びらを原料としたバイオマスプラスチックを開発中。
② Rehabilitation 3.0 ヘルスケアに特化したAI(人工知能)の研究開発、販売を行う。Rehabilitation3.0のアプリは、睡眠をセンシングするだけで、運動能力や認知能力を推定するなどさまざまな強みがある。
③ The Lodges 「戦争を無くすために、事業にトライする」との発想の下でビジネスを創設するサステナブル・テック企業。2023年10月、持続可能な開発目標(SDGs)に特化した新しいプレスリリース配信サービスを立ち上げ。
④ 正林国際特許商標事務所 東京・大阪に合わせて4事業所を展開している特許商標事務所。前3社はスタートアップ企業の登壇だが、正林国際特許商標事務所は特許の重要性をスタートアップ企業に啓発する目的で登壇。
1分間ピッチの後、名刺交換の時間が設けられ、立食式の懇親会が開催されました。会員社同士があいさつや歓談をし、交流が深められました。その後、スタジオ見学ツアーやクイズ大会など、多彩なイベントが続き、参加者の皆さまは充実した時間を過ごしました。
本イベントは非常に盛況な雰囲気で幕を閉じました。約4時間半の長時間にもかかわらず、終了後も多くの方が会場内で交流を楽しんでいました。
REACH REACHは今後も積極的に連携して関西ベンチャーを盛り上げられるよう、まい進いたします。 2024年も引き続きよろしくお願いいたします。