コピースキルから応用する!「伝える技術・伝わる技術」
2022年11月29日(火)、都心型オープンイノベーション拠点Xportにて、博報堂のコピーライターである佐久間英彰氏を講師に招いたセミナー「伝える技術・伝わる技術~コピースキルをインストール~」を行いました。
この講座は、10月より開催中のREACH REACHと「Xport」の提携による連続型セミナー「Xport START UP BOOST PROGRAM feat. REACH REACH」の「ピッチ力」アップセミナーの一つとして開催されたものです。
受講した経営者の皆さんに座学+ワークショップ形式でコピースキルを身につけてもらい、それをビジネスに活用していただくための内容となっています。
コピーとは何か?その役割とは?
セミナーの冒頭に佐久間氏の簡単な自己紹介や実績を紹介した後、誰もが知っている広告コピーについて触れ、「コピーライターの役割」や「コピーとは何か?」をあらためて定義するところからスタートしました。
非常に多様なコピーの役割に触れ、その中でも「課題解決」だと話します。
独りよがりではない共感を生む言葉に、人は動く
次に考えるのは「どのような言葉に人は動くのか」。
映像を紹介しながら、言葉の選び方を変えることで、それを見た相手の行動も変わる例を挙げていきます。
「ごみを捨てさせないための言葉は?」
など、さまざまな困りごとのシチュエーションを提示しながら、「共感を生む言葉」とはどういったものがあるかを参加者の皆さんと考えながら理解を深めていきました。
新しい時代には、必ず新しい『言葉』がある。
続いて、さまざまな経営者が残した言葉を紹介していきます。
目指すべき未来像(VISION)を経営者が表現し伝える言葉を、事例を用いて佐久間氏が解説します。
その後、参加者が自社の「ビジョン」を考えるワークショップへ。
ワークショップの限られた時間で考えないといけないこともあり、参加された方々もちょっと苦戦気味です。 参加者の皆さんが順に発表する「ビジョン」に対して佐久間氏が個別にアドバイスし、もっと伝わる言葉にできる「コピーのスキル」を具体的に伝えます。
佐久間氏「日本企業にはそもそもビジョンを語る文化がなかったので、少し難しく感じたと思いますが、これを意識するだけでビジネスも社員の意識も大きく変わると思います。」
その後も、自社の言葉を深めていくワークショップを実施。皆さん目の前のワークシートに向かい、一生懸命頭を働かせています。セミナーで学んだコピースキルを使って考える中で、最初のワークショップに比べてブラッシュアップされた言葉ができあがってきた参加者も。
そうして全てをやり終えることで、自社だけのストーリーが形成されていきました。
佐久間氏「今日のワークショップでは短い時間で行いましたが、実際は時間をかけて考えることだと思います。自社に戻られてから、ぜひ会社の方々とワークショップをしてみてください。そうやってみんなの共通の言語をつかんでいくとよいと思います」
セミナーの最後、コピースキルに最も重要なのは「想像力」だと佐久間氏が話します。
「想像力は創造力とは違い、決して特別な人だけのものではありません。相手の気持ちを想像すること、どうやったら相手に喜んでもらえるか、その言葉で傷つく人がいないか。サービス精神なんです。」
佐久間氏「今回身につけたコピースキルとビジョナリーワード。これらを強め、想像力をフル回転させて、伝わり、心を響かせられる経営者になってください」
REACH REACHは会員企業様向けに、関西のベンチャー企業の発信力アップに役立つイベント・セミナーを開催しています。